エル・イエロ島沖の海底噴火は継続中ですが、ここ数日は活動が弱まっているようです。地震活動も増減をくり返しながら続いています。
スペイン海洋研究所(IEO)の調査によって、噴火地点の様子が明らかになりました:
調査結果によると、噴火は深さ 300m の海底でおこり、火山円錐丘(volcanic cone)が海底から 100m の高さにまで成長。火口の直径は 120m、円錐丘の基底部(円錐の底面)の直径は 700m。
以下は、調査結果に基づいて海底の様子を立体的に表現した図です。上は 1998年、下が今回の調査結果です。海底の渓谷で噴火が起こり、流れ出した溶岩が谷を埋めている様子がよくわかります:
スペインでは新島誕生の期待がふくらみ、新島の名前の候補が取りざたされたりしているようです。しかし、今回の調査結果によれば、火山円錐丘の頂上が海面に顔を出すにはさらに 200m ほど成長する必要があることになります。専門家の多くは、海底下に供給されているマグマの量が少なく、新島誕生には至らないだろうとみています。
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