2009年12月30日水曜日

冥王星までの中間点を通過

冥王星探査機・ニュー・ホライズンズが、12月 29日に地球と冥王星の中間点を通過しました。この日以降、地球よりも冥王星の方が、ニュー・ホライズンズに近くなりました:
ニュー・ホライズンズは 2006年 1月に、太陽系最外縁の「惑星」である冥王星を目指して打ち上げられましたが、同じ年の 8月に開かれた国際天文学連合(IAU)の総会で、冥王星は「準惑星」(dwarf planet)に格下げされてしまいました。「格下げ」と後ろ向きに考えるよりは、新たに設けられた準惑星というグループの代表格になったと理解すれば良いのかも知れません。「鶏口となるも牛後となるなかれ」という言葉もあることですので。

以下の写真は、ニュー・ホライズンズが木星の重力を利用して加速するために木星系に近づいた時に撮影されたもので、木星の衛星が 2つ写っています。右上がイオで活火山の噴火が捉えられています。左下がエウロパで、氷の表面の下に海洋があり、ひょっとしたら何らかの生命が存在しているのでは、と言われている天体です:
ニュー・ホライズンズが冥王星系に到達するのは 2015年になります。冥王星を通過した後は、カイパー・ベルトの調査に向かうことになっています。

以下は、ニュー・ホライズンズのプロジェクト・チームが発信しているツイッターのメッセージです: