モスクワ上空の異様な雲

映画『インデペンデンス・デイ』で、エーリアンの巨大な円盤が降下してくるシーンで描かれたような雲のパターンが、先週、ロシア･モスクワ市西部の上空に出現し、話題となっています。以下の記事はいずれも動画を掲載しています：

• VIDEO: Bizarre ‘Independence Day’ cloud spotted over Russia
• Mystery UFO halo over Moscow
• Bizarre 'Independence Day' cloud spotted over Moscow
• Pictured: The Independence Day-shaped cloud hovering in the skies over Moscow

記事には、モスクワ市の気象予報サービスの広報担当者による説明が掲載されています。一言で言うと、特定の気象条件の下でおきた単なる光学現象ということのようです。以下に同担当者の発言を訳します：

「最近、いくつかの前線がモスクワを通過し、北極の気団も張りだしてきたところに、太陽光線が西から差し込んできた。これがこのような現象を引きおこした。」

「非常に印象的な現象だが、純粋に光学的な効果によるものだ。」

「よく見るとわかるが、太陽光線が問題の雲を透過している。このビデオが撮影されたときには、太陽は沈みかけていた可能性が高い。」

「あなた方が常日頃から雲を観察し続けていれば、このほかにも驚くような現象を目撃するだろう。同じ種類の雲であっても、場所が異なれば実に異なった見え方をするものだ。」

環境保護主義者たちの中には、環境汚染が原因だと非難する向きもあるようです。しかし、気象予報の専門家たちは、「この現象は産業排出物とは関係がない。もし何かが発生するとすればスモッグが発生するだろう。しかし、それは長時間にわたって天候が静穏な場合に限られる。ここのところモスクワでは、風がかなり強い」と否定しています。

この現象は、HAARP や、陰謀論に取り憑かれた人たちに格好の材料を提供するかも知れません。アメリカが HAARP の矛先をモスクワに向けた云々なんて言い出しそうです （sigh）。