2025年7月18日金曜日

アリューシャン列島で M7.3 横ずれ断層地震

 
7月17日05時38分(日本時間)、アリューシャン列島で M7.3、深さ 20.1km(USGS資料震央地図)の地震が発生しました。日本の気象庁は M7.2、Geoscope は Mw7.2、深さ 44km としています。
 
この地震は、プレートの沈み込み帯で発生したにも関わらず、逆断層ではなく横ずれ断層の運動に起因するものでした。以下は、USGS の "Tectonic Summary" からの抜粋です ——
 
2025年7月16日、アラスカ州サンドポイント(アラスカ半島の南)の南東で発生したマグニチュード7.3の地震は、太平洋プレートと北米プレートの沈み込み帯境界付近の、上部(北米)プレート内または下部(太平洋)スラブ内の横ずれ断層活動の結果として発生しました。暫定的な発震機構解析によると、破壊は、走向が北北西で中程度の傾斜角の右横ずれ断層、または走向が東で急な傾斜角の左横ずれ断層で発生したとみられます。したがって、この地震はプレート境界面自体の逆断層によるものではありませんでした。この地震が発生した場所では、太平洋プレートが北アメリカプレートに対して北西方向に約65mm/年の速度で収束しており、震源の南東100kmにあるアラスカ・アリューシャン海溝から沈み込んでいます。この地域で発生する大地震のほとんどは、今回の横ずれ地震とは異なり、プレート境界面における逆断層地震です。
 

Mw=7.2, ALASKA PENINSULA (Depth: 44 km), 2025/07/16 20:37:39 UTC - Full details here: http://geoscope.ipgp.fr/scripts/seismes/fiche.php?seis=us7000qd1y

[image or embed]

— Earthquake information from Geoscope Observatory (@geoscope-ipgp.bsky.social) 2025年7月17日 6:20